Logic Apps における SKUとは何か
前提として SKU (Stock Keeping Unit) とは、物流とかアパレルの在庫管理で使われている用語でして、これ以上は分類できないという最小単位を表す言葉になります。
転じて、Logic Apps における SKU とは、恐らく従量課金制や Standard といったプラン等が該当します。
「恐らく」と記載しているのは、SKU はコレとハッキリ明言されている公式情報が無いからです。
本証してみる
次の公式情報では『ISE、Consumption、Standard』が SKU の区分として書かれています。
Public preview: Exporting ISE and Consumption Logic Apps to Standard SKU
また、Logic Apps のワークフロー情報取得に使われる下記の REST API では、SKU の定義として、名前とプランの 2 種類を挙げていることから、プランについては間違いなさそうです。
名前 型 説明 name Sku Name 名前。 plan Resource Reference プランへの参照。
プランは従量課金制、Standard 等と分かりますが “name” とは何でしょうか。
SKU Name について
こちらの SKU Name については、ホスト先の App Service に関するものとなります。
名前 型 Basic string Free string NotSpecified string Premium string Shared string Standard string
この他に、App Service の種類としては閉域環境である Isolated (ASE) もあります。
価格レベル (Free、Shared、Basic、Standard、Premium、PremiumV2、PremiumV3、Isolated、IsolatedV2)
Free and Shared (preview) Azure App Service plans provide di…
この記事では、App Service Environment v3 と App Service のパブリック マルチテナ…
結論
「Logic Apps の SKU って何?」みたいなの聞かれたら「Logic Apps のプラン名で、従量課金か Standard のことだよー」って答えて良さそうです。
補足として、Standard ならホスト先の App Service プランまで把握できてると尚可って感じです。
Azure ポータルから確認する
ポータルから「ロジック アプリ」と検索します。
一覧が出ますが、プランの列が SKU に該当します。
Azure CLI から確認する
上記同様に、Logic Apps のプランを一覧確認してみます。下記コマンドを使います。
サブスクリプション内のすべてのワークフローを一覧表示する
az logic workflow list
ただ、このままでは全ての Logic Apps に関する ARM テンプレート全てが出力され、SKU が何であるかが凄く分かりにくいので「取得 ⇒ SKU だけ見えるよう加工」という流れを取ります。
下記コマンドのサブスクリプション部分のみ置き換えて、Azure CLI で実行することで抽出可能です。
az logic workflow list --query "[].{Name:name, Type:type}" --subscription "<サブスクリプション ID>"
コマンドを実際に Azure CLI で実行すると、次のようになります。
Type が「Microsoft.Logic/workflows」だと従量課金制、「Microsoft.Logic/sites」だと Standard です。